棟梁の目線 vol.4
「防腐処理、防蟻処理の大切さ」
鈴木工務店の鈴木です。
今回はシステムバス導入のメリットをお伝えしようと思っていましたが、その前に床下の状態で気を付けてほしい施工を下準備としてしましたので、浴室リフォームの際の床下の状態確認と防腐・防蟻対策の大切さについてお伝えします。
今回も小田原市のK様宅の浴室リフォームでの施工を参考にしています。
事例:K様宅 浴室リフォーム工事
施工期間:2021年5月末~2021年6月初旬
開けてみて初めて分かる床下の状態
水回りの床下はリフォームの際によく確認を
脱衣所や浴室など水回りの場所は、床板を剥がしてみて初めて状態がわかることが多々あります。
今回のK様宅も床板を剥がしてみると、大引き(根太を支える大切な部分です)の一部が腐食して脆くなっていました。
このまま施工することも可能な程度でしたが、先々のことを考えて、新しい大引きを一本追加しました。
シロアリ予防駆除の対策も
せっかくリフォームで床下を開けるので、シロアリ予防駆除のために防腐剤としての効果もある木部用の白アリ予防駆除剤を大引きや間柱に塗布しました。
木材のプロだからこそそういった細かい配慮も忘れないようにしています。
次の更新ではシステムバス導入のメリットについてお送りしますが、そういった最先端のシステムバスを導入するにしてもそれを支える大引きや根太などを白アリの被害から守ることも大切です。
家づくりの観点から考えると、リフォームでも商品だけ入れ替えて終わりというわけにはいきません。
家全体と施工箇所の関係を考えたり、今回の床下のようにせっかく開けたのだからそのタイミングを活かしてよりよい施工になるようにしたいですね。
この記事へのコメントはありません。